活動
・1997年8月30日設立
・会の目的~生物専門家の講師の方々から自然や生きものに触れる楽しみ・おもしろさを知り、学び・調べる活動をしています。それを通し、自然環境や地域の生物多様性の保全につながるよう取り組み中です。地球環境や気候変動、水問題、地域農業などにも関心を持ち、会員による記事をニュースレターに掲載。「水無瀬川のいきもの」について地域の子どもたちや小学校での授業でお話もしています。次世代につながるよう若い方々の参加もお待ちしています。
・主な活動~
①生物専門家を講師に招き、年4回生きもの(水生生物/植物/鳥など)観察会や講演会の開催
②生きもの調査 水生生物・ホタル・カヤネズミ・ツバメ・野鳥・植物、島本町自然環境調査にも協力
③自然保護・保全に関して行政・事業者などに働きかけ、環境保全審議会の傍聴や関連計画への意見提出
④広報活動/「緑のニュースレター」の隔月発行 Facebook、X、WEBサイト発信
⑤運営 世話人会設置、会財政は年会費・事業参加費を収入とする

設立の経緯
1997年春、島本町尺代の里山・桐ヶ原(10ha)を民間事業者がゴルフ練習場として開発することを知りました。山を削り、樹木を伐採するゴルフ練習場開発は、自然を破壊し、農薬散布による飲み水の汚染、昆虫、魚の絶滅など生態系へ影響を及ぼします。山林伐採で保水力を失った山は水源涵養が弱まり、土砂災害なども発生するなどの恐れがあります。急遽、環境問題に取り組む市民や隣接する若山台住民の方々などが集まり、島本町・大阪府への申し入れ、現地視察などを経て、同年8月に島本・緑と水を守る会を設立しました。しかし開発工事は同年9月より着工し、樹木伐採、山は削られていきました。ところが1998年2月に突然、事業者の経営難により事業中止し、それ以降は開発はストップしたのです。森は再生したものの2023年、島本町の公売を経て土地所有者が開発許可の地位承継を受けて代わり、今後の開発は不透明です。
このような開発等による自然環境の破壊や改変、気候変動の影響などから生息・生育地を守るためには、島本町の自然環境の現況をよく知っておくことが重要、と観察会や調査を続けています。1997年会発足以来、植物・キノコ・野鳥・地質・昆虫・動物・水生生物など30名を超える専門家の講師の方々にお世話になりました。
2027年夏には会も発足30周年を迎えます。
(平野)

ゴルフ練習場開発予定地だった里山~緑が復活
1997年9月 ゴルフ練習場開発造成工事中(当時)
1997年8月30日 島本・緑と水を守る会発足会
講師:本田俊之さん(大阪自然環境保全協会)35人参加
発足当時より会をリードしていただきました立石五郎さん・中村卓司さん(お二人とも故人)
世話人紹介
- 相田克之
- 青葉ハイツ在住。1997年会発足当時のメンバー。1998年川西市で開催されヒメボタルサミットから島本町でヒメボタル調査を開始。今後は、島本町のヒメボタルの重要性をもっと町民に知ってもらうよう行動して行きたい。又、ヒメボタルの保全活動がこれからも続くためにも、次の世代を育てて行くことを考えて行きたい。島本の自然環境が失われないように、島本・緑と水を守る会も微力だが続けていこう!
- 平野かおる
- 1997年の発足から身近な自然環境や生活環境、飲み水の地下水などを守っていきたいと活動をしています。島本町内で生物の専門家の講師の方々から学べるのは貴重です。フィールドの生きもの調査もおもしろいですよ。センス・オブ・ワンダーを子どもたちに!と自然の不思議さ、おもしろさ、感動や大切さに触れる機会をつくってあげたいと、日々思っていますが、観察会参加が少ないのは残念。来てね!
- 粕谷香代子
- 若山台在住。いろいろな生物が守られている緑と水をたいせつにしたいと考えています。
- 厚東隆
- 島本町は山が近く、田畑も残り、きれいな川も流れているのが気に入って引っ越してきました。地域の地理や環境と人を含めた生物との関係に興味をもっています。これからも地域の自然を知り、守っていく活動を多くの方といっしょにやっていきたいと思っています。
